WWWを検索 OBT内を検索
 INDEX // Step1:ベーシックグッズ // Step2:イクイップメント // Step3:ウェアリング // Step4:フットウェア
 Step5:パッキング // Step6:キャンプサイト //  Step7:食事 // Step8:ナイトライフ // Step9:キャンプライフ
 Step10:トレッキング // Step11:サバイバル // Step12:撤収 // Step13:メンテナンス

ソックス

 クールマックスやオーロンなどのウィックドライ性のファブリックを使ったソックスは、蒸れから起こる靴擦れやマメを防止する効果がある。写真はThorloの「クールマックスパデッドソックス」。

 ウィックドライ性は新素材には劣るものの、ウールソックスもまだまだ実用的。写真は擦れの多い部分に薄くラバーコートした「スマートウールソックス」。

 

トレッキング・軽登山靴

 ゴアテックスブーティを装備した、全天候型のトレッキングシューズ。革製の軽登山靴などに比べると、足に馴染みやすく、軽いのが特徴。ただし、外国製のものは、日本人の足型と合わないものがあるので、ショップで実際に履いて選ぶこと。

 ソールも圧着式で比較的柔らかいコンパウンド。幕営をしながら何日もかけて縦走するような、重い荷物を背負う登山にはあまり向いていない。

 世界で初めてゴアテックスブーティを内蔵した「ダナーライト」。長年愛用して、世界中をともに旅したたのもしい相棒。写真ではわかりにくが、トップの後ろ側が低く斜めにカットされていて、ドライビング時の足首の動きが楽な「ドライビングモデル」。

 2000 年の夏から新しい相棒になったNEW「ダナーライト」ゴアブーティ内臓+袋ベロの全天候対応仕様は変わっていない。前のモデルに比べて、皮を使った部分 が増えたのと、D環による締め上げからグロメットタイプとなり、歩行時のシューレースの緩みが少なくなった(アジャストの容易さでは、前モデルのほう が勝る)。厳冬期の重登山を除いて、オールラウンドに使用できる。

 トレッキングシューズは年々軽量化の方向に向かっている。写真はゴアテックスブーティ内臓のAsolo FSN 95。アッパーは防水仕様のスウェードコンビネーション、ポリウレタンミッドソール、シンパテックスインソールなどを装備しながら驚くほど軽量に仕上がっている。

 

登山靴

 もっ とも長い間ぼくの相棒として山行をともにしたGORO製のC4.ぼくは甲高ダン広扁平に加え、左右の足の長さが5mm も違うので、シビアな登山シーンだと、既製の靴ではひどいダメージを受けてしまう。そこで、そこで20数年前にフルオーダーで作ったのがこのブーツ。当時は4万円の出費は大英断だったが、こいつ のおかげで、何度も命拾いした。

 最近の重登山靴はシェルに低温でも硬化しない特殊なプラスチック素材ょを用い、多層レイヤーのインナーブーツと組み合わせて、非常に軽くなっている。最早「重」ではない。写真はAsolo AFS 8000。7層レイヤーにシンサレートをインシュレートして極地でも快適に過ごせる。

 

インソール

 インソールも最近はハイテク化が進み、足裏の加重分散に合わせたクッション厚や効果的な通気システムなどを採用している。写真はショックドクター「ウルトラ2インソール」。ブーツを選ぶ際に、インソールと一緒に試着する時代だ。

 

ポイントガード

 特定の部分にマメや靴擦れができやすい人は、事前にポイントガードを用いるといい。これは、マメや靴擦れができてしまった後に、患部を保護する目的でも使える。

 これは患部を保護するブリスタートリートメント。患部の大きさに合わせてカットして張り付ける。厚みのある救急絆創膏などよりこちらを用いたほうがいい。

 

メンテナンス用品

 ぼくが革製のシューズをメンテナンスするときに使う用具。水洗いするときのタワシ、乾燥した表皮をトリートメントするためのミンクオイル、靴全体に塗る保革油と防水ワックス、そして仕上げのブラッシング用の馬毛のブラシとクロス。



 

Step4 : フットウェア

[ INDEX ] 
1.足元を見られないために 2.ソックス 3.トレッキングシューズ
4.軽登山靴 5.登山靴 6.インソール 7.シューズ選びのコツ
8.ポイントガード 9.シューレース 10.メンテナンス用品

 

足元を見られないために■

  フィールドで意外に多いのが足回りのトラブル。ファッション性だけで選んだ靴が足に合わずに靴ズレを起こしたり、重い荷物を背負うのにジョギングシューズ を履いていて足首を捻挫したり……。「足元を見られる」という言い方がありますが、まさに、アウトドアの経験の深さはその人の足元を見れば一目瞭然です。 快適なアウトドアライフを過ごすためには、TPOに合わせた靴選びも重要なのです。

 

●ソックス

  フットウェアというと、すぐにシューズはなにがいいかといった話になりますが、その前に、もっとも足に近いフットウェア、靴下に注意を払う必要がありま す。マメや靴ズレができると、シューズが足にフィットとしていないためと思いがちですが、かなりの割合で案外靴下に原因があります。

 マメや靴ズレの原因は、蒸れと擦れです。薄い綿の靴下は、すぐに汗で濡れ皮膚をふやけさせます。それが摩擦によってすぐに擦過傷を引き起こします。そん なわけで、荷物を背負って歩いたり、長時間の歩行には綿の靴下の着用は薦められません。足への当たりが柔らかで、ウィックドライ性(汗を吸い出す能力)の 高いウールやアクリル系の靴下を履けば、そういったトラブルの大半は未然に防げるのです。高いシューズを買っても、靴下に気を使わなければ、せっかくの シューズの高機能も無駄になってしまうのです。

・追記

 ぼくは、春から秋の無雪期には、オーロンやウィックロンといったアクリル系繊維素材のやや厚手の靴下を一枚、積雪期には、これにウールの靴下を組み合わ せて履きます。足のトラブルの一番の原因は、蒸れですから、ウィックドライ性のあるこの組み合わせでかなり防ぐことができます(もちろん、大休止するよう な場合は、靴も靴下も脱いで素足を空気にさらしたりしますけど)。一点、不満があるのは、ぼくの場合、歩くときに足の親指に力が入る癖があって、綿に比べ ると繊維強度の弱いアクリル系の靴下だとその部分がすぐに磨耗してしまうことです。ウィックロン素材などでは、吸汗性を良くするために、パイル状に起毛さ れているのですが、これが引っかかりやすく、指先の部分からすぐに擦り減ってしまいます。ウールのファブリックだと耐久性はありますが、当たりがゴワゴワ して痛いのが難点です。 

 

●トレッキングシューズ

 かつてはアウトドア用のシューズといえば、厚手の革に固いビブラムソールの登山靴や、それに類似した軽登山靴、ワークブーツなどハードな仕様のものばかり でした。重い荷物を背負って条件の悪い場所を長距離歩くには、靴の耐久性を最重要視して履き心地は二の次という割り切りは仕方なかったのです。しかし、最 近では、アッパー(表皮)素材に丈夫なナイロン布を用い、ソール(靴底)も柔らかくクッション性の高い素材のものや、ゴアテックスのインナー(ゴアテック スブーティ)を入れて、防水性と蒸れの防止を兼ね備えたシューズもあります。

 とくにトレッキングシューズと呼ばれる、日帰りから一、二泊程度の登山向きに考えられたシューズはナイロン布のアッパーで柔らかめのソールを装着したものが主流になっています。

 踝まで包みこむ高さのブーツで、アッパーはコーデュラナイロン、ゴアテックスブーティ入りで、柔らかめのブロックパターンソールといった仕様が、汎用性も高く、お勧めです。

 また、アッパーやソールの素材はトレッキングシューズに近くジョギングシューズのように踝が露出するローカットタイプの"アプローチシューズ"(と呼ば れるものもありますスポーツトレッキングシューズといった呼び方もあるようです)。これは、空荷もしくはデイパックに収まる程度の荷物でトレッキングした り、クロスカントリーのようにハイスピードでフィールドを歩く場合を想定したシューズです。キャンプ地周辺を空荷で散策したり、ちょっとアクティブに動き 回ってみたいといったときには軽快でお勧めです。

・追記

 トレッキングシューズと、軽登山靴の兼用として、10年以上も履きつづけた靴があります。モデル名を忘れてしまったのですが、ダナー社製の革とナイロン のコンビネーションブーツで、ゴアテックスのインナーが入っているタイプです。ブーツといっても、踝までの丈のショートブーツで、こいつの特徴はなんと いっても軽いことです。ゴアテックスブーティのおかげで雨の中を歩いても浸水することなく、軽快なので、タウンシューズからトレッキングシューズ、さらに はオートバイのライディングにまで、オールラウンドに使いました。とても愛着があったのですが、さすがに内装が磨耗してブーティの性能が落ちてくるに及ん で、引退ということになりました。その代わりに、メレルのナイロンアッパーの軽いシューズを購入しましたが、これは、トップやサイドが薄くて、岩場で足を 挟まれたときなどとても痛く、今はMTB専用としています。ダナーの後継として、引退したブーツと同じタイプの購入を考えていますが、難点は価格が高いこ と。引退したブーツはアメリカで70ドル(当時のレートで1万4千円くらい)あまりでしたが、今、日本で買うとすると3万8千円もするのです。

・追記

 上で失念していたダナーのモデルは、「ダナーライト」でした。昨年(2000年)の夏に、ついに後継モデルの、同じ「ダナーライト」を相棒にしました。 こちらは、バックスキン+コーデュラナイロンのコンビネーション。DANNERのWEBショップで200ドルあまりでした。これに送料と税金で300ドル 近くになりましたが、それでも、国内で売られているものより、30%も安いのです(しかも、Tシャツと帽子、オプションのインナーソールをおまけにつけて くれました!)。

 

●軽登山靴

 ナイロンのアッパーにソールを接着剤で圧着といった仕様のトレッキングシューズは、ソールの張り替えや、アッパーの破損時の修理は難しく、部分的な消耗でも買い換えということになります。

 キャンピングに出かけて、周辺のトレッキングもけっこう精力的に行うといったユーザーでは、2、3年で履き潰すことになるので、それで買い換えとなるとちょっと不経済です。そこで、そういったユーザーにお勧めしたいのは、革のアッパーの軽登山靴です。

 ナイロンアッパーのものと比べるとやや重く、また、ソールも若干固めで、履き心地は若干ヘビーになりますが、そのぶん耐久性は高く、アッパーの補修や ソールの張り替えが効くので、少なくとも10年以上履くことができます。革は履いているうちに足の形に合わせて伸びるので、馴染めばそれだけ足にフィット して愛着が増してくるのも魅力です。

・追記

 ぼくは、軽登山靴として、トレッキングシューズの項で触れたようにダナーのライトブーツを愛用していましたが、じつはもう一足、同様の用途で愛用の シューズがあります。ICI石井スポーツでオーダーした8インチの深さのワークブーツです。これもかれこれ20年近く使っているものです。フィッティング の良さはオーダーならでは。ただし総革製のロングブーツのため、蒸れやすいのが欠点。これは、夏期以外に使用しています。

 

●登山靴

 本格的な登山靴は、厚い革をアッパーに用いて、ソールもガチガチといっていいほど固く、一足で1kg以上あるのが普通です。20kg以上も荷物を背負って 山を歩く場合には、これぐらいの仕様でなければ、シューズがその荷重を支えきれずに負けてしまうのです。もちろんシューズのほうが破綻してしまえば、足に それだけのストレスを被ることになるわけです。重い荷物を背負うハードユーザー向けの登山靴ですが、その重さを利用して振り子のように足を踏み出す歩き方 をすると、案外歩行は楽なものです。平地のキャンピングに飽きたらず、縦走登山などに挑戦しようという人なら、はじめから登山靴を選び、履き慣らしておく のもいいでしょう。

・追記

 ぼくが愛用している登山靴は、巣鴨のゴローという店であつらえたものです。これも年代モノで、かれこれ20年近く使っていますが、まだまだ現役です。

 ソールは3回ほど貼り替えています。ただ、片方がほぼ1kgもあって重く、最近の高性能登山靴と比べると、ちょっと重厚すぎるきらいはあります。縦走登山のような場合でも、最新の軽い高性能登山靴を試してみようと思っています。

 

インソール

 いわゆる中敷のことです。普通のファッションシューズでは、オーバーサイズのシューズをフィットさせるとか、防臭といった目的で使われますが、アウトドア シューズの場合は、クッション性を増すことと、微妙なフィッティングの調整に用いられます。素材や形、使用目的、それにシューズのタイプ別に様々なイン ソールがあります。

 とくに、足の形が特殊だったり、特定の場所にマメができやすかったり、あるいは足首や膝や腰に故障をかかえていたり痛めやすい人はインソールの使用をお勧めします。シューズを買う際に、インソールも併用したほうがいいかどうか相談するといいでしょう。

・追記

 ぼくは、典型的な甲高幅広の足の形をしているため、インソールを入れると、靴が爆発するほど窮屈になってしまいます。そこで、軽登山靴や登山靴は、ややオーバーサイズにして、靴下を厚手のものにして対処しています。

 

●シューズ選びのコツ

 人が目覚めてから眠るまでの間に足の大きさは変化しているということをご存知でしょうか? 眠っている間に全身に行き渡っていた血液が、人間が活動を始めるとともに足へと下がってくるのは、2足歩行の宿命。立ち仕事が多い職種では、朝と夕方では 1cm以上もサイズが違うということもあります。当然、シューズを購入する場合は、午後、しばらく活動した後がいいということになります。

 まず、自分の目的やデザインからシューズを選んだら、フィールドで履く予定の靴下を履いて、そのシューズを履いてみます。そのシューズを履くときになるべく近い条件で試着してみるのがポイントです。

 そして、シューレース(靴紐)をきつくもなく緩くもなく自然な感じに結んだら、つま先をトントンと床に打ちつけてみます。このとき、小指や親指に異常な 圧迫を感じたなら、そのシューズは足に合っていません。どこにも圧迫感がなく、踵に指が一本分くらい入る隙間ができるくらいの余裕があれば合格。とくに外 国メーカーの靴は、甲高幅広の日本人の足にはつま先部分の幅が足りないことがあるので注意してください(最近では、日本人向けに型を起こして作っている良 心的なメーカーもあります)。

 最終的なシューズのフィッティングは、シューレースで合わせるので、少しサイズに余裕を持たせるのがポイントです。そうそう頻繁に買い換えるようなものでもないので、最初に納得がいくまで吟味しましょう。

・追記

 最近では海外通販などで、アウトドア用品を購入する人も多いと思います。通販で困るのは、シューズを履いてみてサイズが確かめられないこと。外国製の靴 の場合、サイズ表示がcmではないので換算も難しいし、メーカーによって大きさにバラつきがあることもあります。いちばんいいのは、ダナーの靴を注文しよ うと思ったら、アウトドアショップでダナー製の靴を試着してみて、ぴったり合うサイズをこっそり確かめてみることですね。もしサイズが合わない靴を購入し てしまったら、がまんして履いたりせずに、面倒ですが必ず返品交換することです。海外通販メーカーは、ほとんどの場合、返品を受け付けてくれるはずです。

 

●ポイントガード

 外反母指や、魚の目、タコなどで圧迫感があるときは、あらかじめ患部にポイントガードを貼っておくと予防になります。パッドを適当な大きさに切って患部に 接着するタイプや、円筒形になっていて指を入れて使うものなど、症状や患部によって様々なタイプがあります。マメのできやすい人は、念のためファーストエ イドキットのラインナップに加えておくといいでしょう。

・追記

 ぼくは、左の中指が10時の方向を向いていて薬指に重なったり、右の薬指が巻き爪だったりと、足のトラブルの原因となる欠陥をいろいろ抱えています。で すから、ハードな行程が予想されるときには、上記のポイントガードを使ったり、テーピングテープを指先に巻いておくなど事前の対処をしています。

 

●シューレース

 シューレース(靴紐)には、断面が円形の丸型と平らな平型があります。丸型は全体を均一に締め上げやすく、ねじれても違和感がないのが特徴です。平型は、 弾力性があるので、締めすぎてもさほど窮屈に感じずにすみ、緩みにくいといった特徴があります。一般的にシューレースの感触が足に伝わりにくい革アッパー のシューズは丸型のシューレース、じかに感触が伝わりやすいナイロンアッパーのシューズの場合には平型を用いることが多いようです。いずれにしても、予備 のシューレースは必需品です。

 

●メンテナンス用品

 ナイロンアッパーのシューズは、ときどきウェアの防水などに使うフッ素系の撥水スプレーをかけてやることで防水性を高めると同時に汚れをつきにくくするこ とができます。革製のシューズはときどきアッパーにオイルやワックスを塗って、防水性、柔軟性を保ってやる必要があります(詳細は『メンテナンス』の項を 参照)。

・追記

 靴の手入れで注意したいのは、洗った後に直射日光に晒すなどしてカラカラに乾燥させてはいけないことです。ナイロン製にしろ革製にしろ、急激に乾燥させ るとシューズ全体が縮み、アッパーの細胞や糸の痛みが早くなります。シューズを干すときは陰干しが基本です。

 また、形崩れを防ぐために、シューキーパーを入れたり新聞紙を丸めて詰めておくのもいいでしょう

 

 
 

ever

glove

 

 

 


| HOME | TECHNIQUE | IMPRESSION | TOUR | COLUMN | COMMUNITY | OTHER |
| CONCEPT | PROFILE | BBS | MAILING LIST | CONTACT | OBT-SELECT |

SINCE 1997

DIGITAL CONTENTS lab. & Kazunari Uchida All Rights reserved.